悪夢の始まり(12/13)
 

 

 

「今日はこれだけじゃ済まさないよ」

 

 

「えっ・・・・?」

 

 
素早い手つきで下着を下ろし、オーヴァンは背後からハセヲの秘部を刷り上げる。
 
 
「は、離して・・・嫌、だめ・・・!」
 
 
肉棒が内側に触れ、指が秘部の入り口を掻き乱す。
 
 
「はぁっ・・・ひぃっ・・・んっ・・・・んあっ・・・ああああっ・・・」
 
 
声というより悲鳴に近いハセヲの吐息は、拒否よりも喘ぎの成分が多くなっているようだ。押し殺し
 
た悲鳴というのは、常に男の欲情を掻き立てて疼かせる。
 
 
「はぁうっ!・・・ひぃ・・・いや・・・・・だめ!・・・だめぇ・・・っ」
 
 
「そろそろイキそうかい?」
 
 
首を振っていやいやをするハセヲの様子を楽しみながら、オーヴァンは内側に触れていた肉棒
 
を動かす。敏感な一点を探り当てると、ハセヲの背がびくんと跳ねた。
 
 
「や、やだ・・・やめて・・・・」
 
 
「何を?」
 
 
「そ、ソレ・・・・・・・」
 
 
「コレが嫌か?」
 
 
「ひゃあッ!?」
 
 
オーヴァンは腰を進め、ハセヲの太ももの隙間に亀裂を押し込んだ。先端が、たまらなく柔らかい
 
ものをこすり上げる。ハセヲは思わず悲鳴を上げた。
 
 
「いや!・・・いやぁあ・・・・っ」
 
 
急激にハセヲの抵抗が強くなった。足を硬く閉じ、オーヴァンから離れようと暴れる。直感で気づいたの
 
だろう、この一線の重みを。この一線を越える意味を。だが、後戻りできる道など誰も用意していない。
 
オーヴァンはハセヲの胸の敏感な部分をつねった。思わぬ刺激に、ハセヲの力が緩む。したたかな男は、
 
そのタイミングで一気に亀頭を押し込んだ。
 
 
「ああ―――ッ!!」
 
 
ハセヲは声にならない悲鳴を上げる。先端は締め付けを突き抜け、前方の空間までの隙間を貫いている。
 
ハセヲは目を見開き、一筋の涙を落とした。自分の身体は自分が一番よく分かるとはよく言ったものだ。
 
自分の体内でアレが破れたのがはっきりと感じ取れた。ついに一線を越えてしまったのだ。その衝撃と痛
 
みはハセヲの息を詰まらせ、呼吸すらままならなくさせる。
 
 
「・・・・・あ、・・・・・かはっ・・・・・はっ・・・」
 
 
過呼吸になったかのように、息が吐き出せない。オーヴァンがゆっくりと身体をさする。束の間の沈黙後、
 
呼吸を取り戻したハセヲは飛び起き、我に返ったように暴れだす。
 
 
「ひぃいいっ・・・やだ・・・・いたいっ・・・・ぬいて!ぬいてよぉ・・・」
 
 
「すぐに気持ちよくなる。我慢しろ」
 
 
「ひっ・・・・・・!」
 
 
締め付けがさらにぎゅっと強くなる。オーヴァンが視線を下ろすと、裂け目から赤いものが染み出ていた。
 
間違いなく、あの膜を破ったのだ。これでハセヲは一人前の女だ。今はうめき声だけだが、そのうち可愛い
 
喘ぎ声に変わるだろう。その証拠に、泣き叫び嫌がっているつもりでも膣内は湿り気をおび、男のモノに
 
ねっとりと纏わりついてきた。
 
 
「わかるか?」
 
 
「・・・・はぁっ・・・・いぁっ・・・・」
 
 
ハセヲの悲鳴に、ほんのりと色気が混ざり始めた。
 
 
「身体は正直だ」
 
 
「んっ・・・・あっ・・・ああっ・・・・」
 
 
 
締め付ければ締め付けるほど、お互いが擦れ合い、言い知れぬ快感が生まれる。男のソレは柔らかな肉の
 
花唇に押し付けられ、その花びらをめくり上げる格好になっていた。ぬるり・・・っと蜜が漏れる。男の肉棒に、
 
染み出したハセヲの愛蜜が塗りつけられる。
 
 
「ふぁっ・・・・・・あんっ!あ、あぁ・・・!!」
 
 
腰を動かすとハセヲの悲鳴はさらに高まった。嬌声に近い悲鳴。感じている女が発する声だ。

 

 

 

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