悪夢の始まり(11/13)
 

 

 

「ならば、俺に奉仕しろ。手を」

 

 

オーヴァンはハセヲの腕の装備を外すことで素手を露わにさせた。その白い手を取り、男のモノを

 

握らせてやる。途端にハセヲは泣きそうな顔になった。生々しく脈打つモノを掴まねばならぬ怖気に

 

身体が緊張する。震える指をゆっくりと誘導し、モノを掴ませた。ハセヲの指はほんのりと温かい。

 

さきほどまでキツく握っていたせいか、はたまた子ども体温なのか。そこまで初(うぶ)だと少し笑い

 

がこみ上げてくる。

 

 

「この大きさと形をよく覚えるんだ・・・」

 

 

「・・・うう・・・」

 

 

今日はコレを、お前の身体に埋め込んでやるのだから。ほくそ笑む男はハセヲの手に自分の手を

 

重ね、ゆっくりと扱き始めた。生々しいモノはどくどくと脈打ち、しだいに硬く、大きくなっていく。

 

 

「ひっ・・・・・・」

 

 

力強く脈打ち動くモノに、ハセヲは恐怖する。不安そうに男を見上げるが、オーヴァンはすがるよう

 

なハセヲの瞳を無言で見下ろす。ハセヲが今できることは1つしかないのだ。

 

 

「・・・・うぅ・・・・・・・」

 

 

しなやかな指がゆるやかに動く。

 

 

「そうだ・・・・いいぞ」

 

 

男のモノがパンパンに膨らみ、張り詰めていく。熱い。気づけば手がヌルヌルと濡れていた。とても

 

濃いそれは、ベトベトと粘り気をもっている。ハセヲの頬もほんのりと赤くなっていた。息づかいも荒く、

 

少なからず欲情しているようだった。

 

 

「・・・・ん・・・・んん・・・・あぁ・・・・・・」

 

 

息を殺したハセヲの口元からは、熱い吐息が漏れる。気持ち悪いはずなのに、自身の秘部は卑しく

 

も疼き始めていた。

 

 

「・・・・・・・ひゃうっ!」

 

 

ハセヲの身体がビクンと震えた。オーヴァンの指だ。いつの間にか移動していたオーヴァンの指が

 

内側に忍び込み、ハセヲの敏感なソコに触れたのだ。

 

 

「あはぁっ・・・・!」

 

 

ハセヲの顔がクッと上がり、気持ちよさそうな吐息が漏れる。

 

 

「・・・・・だめ・・・だめ・・・・・・はぁあッ!」

 

 

それでも理性は残っているのか。漏れてしまう声を、ハセヲは必死に呑み込もうとする。だが、指を

 

動かすと、ハセヲの身体は面白いくらい反応し、嬉しそうに喘いだ。よほど感じやすいのか。それで

 

も、従順に男のモノを扱き続けているところは生真面目ともいえる。

 

 

「よし・・・・いいぞ」

 

 

「・・・・・・ッ!」

 

 

勢いよく熱いモノが吐き出された。

 

 

「あっ・・・・ああ・・・・」

 

 

びしゃびしゃとハセヲの手を叩く。熱くて濃い、男の精液だ。飛び散った白いモノが、服や太ももに

 

へばり付き、垂れ落ちていた。ハセヲは目を細めて、下半身を汚す白濁の液を見ている。

 

妙な安堵感と共に息を整えようとしているのだ。どうやらこれで終わりと思っているらしい。

 

 

 

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