悪夢の始まり(06/13)
 

 

 

「んっ・・・ぁん・・・ぁあ・・・」

 

 

「あぁ、クリトリスが硬くなってきたね」

 

 

ハセヲは不思議な感覚に襲われる。熱く、くすぐったい感覚が全身を駆け巡るのだ。自慰のとき

 

とは違う。オーヴァンは無闇やたらに撫でまわすのでなく、的確にピンポイントを責めたてている。

 

 

「んっ・・・・んんっ・・・・」

 

 

知らない。こんなヘンな感じ。嫌だ、嫌だ。心ははっきりと拒絶しているのに。その嫌悪をあらわに

 

しようにも、身体は悲しいほど敏感に反応してしまう。

 

 

「はぁ・・・はぁうっ・・・・あ、ああっ・・・」

 

 

「息が荒くなってきたな」

 

 

「んくっ・・・・・・!」

 

 

思わず声が漏れてしまう。こんなことを許しては、だめだとわかっているはずなのに。身体は言う

 

ことをきかない。いいように弄ばれてしまう。

 

 

 

「・・・・ん、そこ・・・んっ、あああ・・・!」

 

 

 

身体の奥が熱い。

 

 

 

「あんっ・・・んんっ・・・あぁ、ひぃッ!」

 

 

 

身体が浮くような感覚を覚える。

 

 

 

「もう、だめ・・・・・・もう、もう・・・・」

 

 

 

頭が痺れる。もう何も考えられない。

 

 

 

 

「・・・あ、ああっ・・・あああぁぁーーーッ!!」

 

 

 

 

ハセヲの身体がビクンとしなる。

 

 

「んあっ!・・・あ、ああ・・・・・・ふぅっ・・・ふあっ・・・・」

 

 

ハセヲは荒い息を吐きながら、プルプルと全身を戦慄させていた。

 

 

「イったな?」

 

 

「・・・・ふっ、ふぁ・・・・?」

 

 

ぼーっと惚けたハセヲの身体は、自力で立っていられず、オーヴァンを支えにしてなんとか立って

 

いる。意識が朦朧とし、身体も痺れている感覚があった。あの瞬間、一気に意識が飛んだのだ。

 

 

これがイクということなのか。下着の中に温かいものを感じる。自分の身体が痙攣するたびに、

 

その温かさがじわりと広がっていく。それは絶頂した女が漏らす、歓喜の淫汁であった。


 

  Top