「んっ・・・ぁん・・・ぁあ・・・」
「あぁ、クリトリスが硬くなってきたね」
ハセヲは不思議な感覚に襲われる。熱く、くすぐったい感覚が全身を駆け巡るのだ。自慰のとき
とは違う。オーヴァンは無闇やたらに撫でまわすのでなく、的確にピンポイントを責めたてている。
「んっ・・・・んんっ・・・・」
知らない。こんなヘンな感じ。嫌だ、嫌だ。心ははっきりと拒絶しているのに。その嫌悪をあらわに
しようにも、身体は悲しいほど敏感に反応してしまう。
「はぁ・・・はぁうっ・・・・あ、ああっ・・・」
「息が荒くなってきたな」
「んくっ・・・・・・!」
思わず声が漏れてしまう。こんなことを許しては、だめだとわかっているはずなのに。身体は言う
ことをきかない。いいように弄ばれてしまう。
「・・・・ん、そこ・・・んっ、あああ・・・!」
身体の奥が熱い。
「あんっ・・・んんっ・・・あぁ、ひぃッ!」
身体が浮くような感覚を覚える。
「もう、だめ・・・・・・もう、もう・・・・」
頭が痺れる。もう何も考えられない。
「・・・あ、ああっ・・・あああぁぁーーーッ!!」
ハセヲの身体がビクンとしなる。
「んあっ!・・・あ、ああ・・・・・・ふぅっ・・・ふあっ・・・・」
ハセヲは荒い息を吐きながら、プルプルと全身を戦慄させていた。
「イったな?」
「・・・・ふっ、ふぁ・・・・?」
ぼーっと惚けたハセヲの身体は、自力で立っていられず、オーヴァンを支えにしてなんとか立って
いる。意識が朦朧とし、身体も痺れている感覚があった。あの瞬間、一気に意識が飛んだのだ。
これがイクということなのか。下着の中に温かいものを感じる。自分の身体が痙攣するたびに、
その温かさがじわりと広がっていく。それは絶頂した女が漏らす、歓喜の淫汁であった。