悪夢の始まり(03/13)
 

 

「揉み心地がいいな」

 

 

「へ、へんなこと・・・やぁっ!・・・い、言わない、で・・・・あ、ああん!」

 

 

ハセヲの喘ぎの混じる声が、オーヴァンの耳をくすぐる。普段はさらしで隠している胸が、今はこの男に

 

 

良いように弄ばれているのだ。ハセヲは顔を苦渋に歪ませる。あの日、PKに襲われて以来、隠すことを

 

決めたのに。こんなにも容易く曝け出し、無様に揉みしだかれるしかないなんて。あまりの悔しさに、

 

 

目頭が熱くなり、涙がこみ上げてきた。

 

 

「あっ・・・ふぁあっ・・・・いや・・・んぁっ・・・・・」

 

 

感触を味わうように撫でられ、ピンポイントで嬲られる。すでにアソコがじっとりと濡れているのが自覚で

 

 

きた。むず痒さからか、無意識のうちに股をモジモジとくねらせてさえいる。身体の正直さ、自分の卑しさ

 

 

に絶望するしかない。ぽろぽろとハセヲの目から涙が零れ落ち、紅潮した頬を濡らす。今日はもう少し

 

刺激をしてやろう。オーヴァンが意地悪く笑った。

 

 

「ほら、こっちに尻を出せ」

 

 

「え、あっ・・・ああっ!・・・・ぅん・・・・・・」

 

 

ハセヲの下部に、生暖かく硬いものが触れる。ハッと、怪訝そうに男の顔を見上げた。きっとまだ、自分が

 

何をされているのか分からないのだろう。男はかまわずソレを前後に動かした。

 

 

「あっ!・・・・ああっ・・・んぁっ・・・なに、コレ・・・?」

 

 

指より太く大きいソレが、敏感な秘部をさすっていく。ソコはすでに熱く、ヌルヌルとしていた。布越しに伝わ

 

 

る刺激が、ハセヲの身体にもたらすむず痒さをいっそう強くする。それと同時に、太く大きいソレも、ビクビク

 

と脈打ち、ますます力強さを増していた。

 

 

「・・・あ、ああっ・・・まさか・・・・」

 

 

ようやくソレの正体に気づき、ハセヲの顔が青ざめる。男であれば誰もが持っている欲望の杭を、下着の

 

上からとはいえ、秘部に押し付けられているのだ。平常心ではいられない。ハセヲは怯え始め、泣きだし

 

そうになる。だが、オーヴァンはそれだけで終わらせるつもりはない。

 

 

「コレが何をするものか、わかるな?」

 

 

「ひっ・・・ひゃうッ」

 

 

オーヴァンはハセヲの下着を半分ほど下ろし、直接ソレを秘部へと押し付けた。

 

 

「・・・やぁあッ!」

 

 

ハセヲが全身を硬直させる。だが、すでに濡れていたソコは、たやすくソレを受け止めた。硬くなった亀頭が

 

入り口に触れる。触れた媚肉は柔らかく、ぬくもりがあった。この複雑な形にこすりつける感触がたまらなく

 

心地いい。溢れる愛蜜をぬぐいながら、男の欲望は質量を増すばかりだ。

 

 

「あっ・・・だめ、だめ・・・」

 

 

肉と肉とが直接こすれ合ってることに衝撃が走る。男が動くたびに、にゅちゅ、にゅちゅり、と卑猥な音が

 

聞こえてきた。甘い痺れがもたらす快感と共に、生々しいものが触れている恐怖がハセヲの全身を襲う。

 

気持ちいいのか、悪いのか、意識が混乱しててわからない。その内面の葛藤が、ガタガタと震える身体

 

の動きから見てとれた。

 

 

「怯えなくていい。じっとしていればすぐ終わる」

 

 

「んっ・・・くぅっ・・・・ぁあッ!」

 

男のモノがハセヲの秘部をこすりあげた。ぐにぐにと肉びらを掻き分け、奥への入り口をこじ開けよう

 

いうのだ。ハセヲは正気を取り戻したように抵抗を強め、オーヴァンの身体を押しのけようとする。だが、

 

無常にもあっさりと押し返され、壁に縫い付けられてしまう。

 

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